「自在の書」(その18)

第一章  こころの葛藤 

#17
意見が対立する相手にはどうした良いでしょう

⇒脳とこころの葛藤をイメージしてみてください。あなたの意見を押し通そうとしていませんか。例えば因果を理解しているひとと理解していないひとでは互いに相容れません。例え因果を理解していなくともひとの考えかたはさまざまにあるものです。

そしてこれもまたあなたの因果であると考えれば、たまにはあなたの通す意見を抑えて相手の意見を通してあげましょう。あなたの我の強さを抑えて相手の意見を受け入れてあげてみてください。このような対応は必ずあなた自身の「徳」としてあなたの周りの環境が変わってゆきます。

「自在の書」(その17)

第一章  こころの葛藤 

#16
邪念とは何ですか

⇒我が強く欲深い意思のエネルギー体です。ひとの感情から生まれています。そのエネルギー体はひとの脳やこころを言葉巧みに操ることで満足をするのです。

本来は「無」であること(ひとの感情が創り出しているだけ)を伝えれば消えてゆきます。チカラ尽くして諫めるのか、諭して鎮めるのか。あなたができる対応をしてください。特別なチカラではありません。もともとはひとの感情から生まれたもの、その気持ちを理解することができるはずです。あとはあなたの意志の強さ次第です。そしこれらを鬼などのように勝手に実体化をしたイメージをするから怖いと感じるのです。所詮はただの感情です。

ひとの感情が創り出した邪念もまた「無」であることは承知しているのです。ただ「無であることを認めたくない」だけです。「楽をしたい」だけなのです。「他人のせいにしたい」だけなのです。「自分の存在を知ってほしいだけ」なのです。そして「思い通りにしたい」だけなのです。

「自在の書」(その16)

第一章  こころの葛藤 

#15
似たような因果を持つ者同士がグループを形成するとありますがもう少し具体的に教えてください。

⇒ひとが創る因果の内容は大別していくつかのグループに分けられます。そしてグループを形成することで互いに支え合ったりすることをしてこころを成長させているのです。

あなたの因果はなかなか自分では気づかないので相手の行動で教えてくれたりと無意識のうちにお互いで協力をし合ってこころを成長させるのです。

これは因果を消す一例でもあるのですが、例えばAさんがBさんに何度言っても言うことを聞かない、例えば掃除をしない、なんでしないのかを毎回小言のように口うるさく伝えても直りません。それはBさんがAさんからの言葉の意味を理解する前に感情的にうるさいとしか感じないためです。でもある時にBさんに対して怒っているのは自身(Aさん)の思い通りにならないわたし(Aさん)の我の強さだと知り、小言を言うことでBさんに嫌な思いをさせていることに気づき、怒ってばかりいないで自分ですればよいと思い、Aさん自身が掃除をするようになったところ、その後に何週間かしたらBさんは自分でできる限りのことをしてきれいにするようになりました。

もうおわかりでしょうがこれは掃除をしないBさんが悪いわけではありません。Aさんの口うるさい小言でBさんにいつも嫌な思いをさせていたAさんの因果であることに自分で気づき、消すことができた一例です。一方でBさんも掃除をしなければならないことはわかっていたのです。ただ素直になることができなかっただけなのです。このようにしてお互いに「気づき」を与えているのです。

もちろんAさんがBさんに対して「一緒に掃除をしようか」と誘って楽しくできればもっと良いのですが、こちらはとても勇気のいることです。

「自在の書」(その14)

第一章  こころの葛藤 

#13
「理(ことわり)の書」は難しくてわたしには無理です。どうしたらよいでしょうか

⇒因果を消すための意識付けは小さなことの繰り返しで時間はかかるものです。焦らずにゆきましょう。原因があっての結果です。まずは自身の因果を知ってください。

あなたはひとから何て言われますか?たとえば責任感が強いと言われるのなら、その強さを他の誰かにも同じことを求めていませんか。自分はこうだから相手もこうでなければならないと考えたことはありませんか。これは無意識の内に身近なひとがあなたに因果を教えてくれているのです。良いことも悪いこともあなたの因果と受け止めてみてください。ひとが伝えるあなたの印象は表裏一体です。

「自在の書」(その13)

第一章  こころの葛藤 

#12
「理(ことわり)の書」通りにはわたしにはできません

⇒できるひともいればできないひともいます。これはあくまでもひとつの考えかたです。強い言い回しが一部ありますが強要するものではありません。あなたにはあなたらしさの道が必ずあります。いま一度自分を見つめ直してください。

「あなたらしさとはなんですか?」
「あなたがいまできることはなんですか?」

こころのあり様を変えることがはじまりです。
小さな意志の積み重ねが大きなこころざしとなるのです。

「自在の書」(その12)

中央に右手に錫杖を持ち念ずる修験者、その奥に口と目を見開く不動明王様、修験者の頭上に龍神さま
第一章  こころの葛藤 

#11
過去ブログとの矛盾について

⇒以前のブログとの矛盾はいまのわたしのこころの成長を指します。わたし自身もいま読み返せば何故この時はそう思ったのだろうと自分の成長を顧みることもあります。ブログと一緒にわたしのこころも成長しています。

「自在の書」(その11)

第一章  こころの葛藤 

#10
欲は無くさないといけないのか

⇒無くさなくても構いません。ただすべてにおいて「それくらいでちょうどよい」としてください。あなたが欲を抑えることができればそれは結果としてひと助けにもつながります。すべてはひとを喜ばせること、ひとに幸せであると感じてもらうことへの意志の強さだけです。

「自在の書」(その10)

第一章  こころの葛藤 

#9
ことわりの書に書いてあることを実践しても何も変わりません

⇒まずは因果を理解してください。因果に気づかずに結果に囚われていると手段や方法を間違えてしまいます。
例えばですが多くの人が望む「お金持ちになりたい」がよくありますが、大切なことはまず結果に囚われてはなりません。それは「お金持ちになること」ではなく、「なぜお金持ちになりたいのか」ということです。
たとえ強欲によりひとのこころを傷つけて得たお金は、いっときは上手くいってもあなたの強欲は必ず更なる因果を生み出します。この考え方はすべてに通じるものです。

ではどうすればよいのでしょうか。それは「お金がほしいならお金に対する執着(強欲)を無くしてください」ということです。

お金持ちになりたいのにお金に対する執着を無くせとは矛盾をしているものです。まるで禅問答のようですが理(ことわり)とはこの矛盾を受け入れることです。
すべてが正しくなければならないとはあなたの考えであって他人はそうではない考えもあるのです。ことわりとはこの矛盾を受け入れることを意味します。

これを受け入れられないひととは我が強く自己中心的なひとが多いのです。なんでも自分の思い通りにならないと気が済まないのです。そしてひとはこの矛盾・不条理に対して一生かけて大体は死ぬ間際にわかるものです。「なんだこんなものなのか」と。そしてもっと早く気がつけばと後悔をするのです。

話が逸れましたが、お金への執着を無くすことで、その方法・手段が変わり、その結果としてお金を得られるようになるのです。なぜならそのお金はひとのために活かされるものとなるからです。お金を得たその時にはあなたはお金にはそれほど興味が無いので必要分以外は寄付をしたりしてひと助けに使うようにと考えるようになります。これはほんの一例です。大切なことはお金持ちになりたいのであれば、「なぜお金持ちになりたいのか」について強い意思を持って、そのために何をするのか、そして得たお金をどうするのかを考えることが大切なのです。さすれば結果は自ずと追いてきます。要はこころのあり様の問題です。

人生とはそんなものです。現世とはそんな世界なのです。これを理解すると楽しく生きることができます。

欲を無くしてくださいとは強い執着(強欲)を無くしてくださいとしたものです。よく強い意志がないと成功しないともいいますが、確かに強欲に負けない強い意思は必要ですが、大切なのはあなたのこころざしであり、お金の使い道が問題なだけです。そして神さまはすべてを見透かしており、あなたの素直な努力に対してチカラを貸してくれるのです。

「自在の書」(その9)

第一章  こころの葛藤 

#8
謙虚で素直な姿勢とは

⇒起きているすべての事象を受け入れることです。謙虚とは自己主張をするしないでなはく、ましてや素直とはひとの言いなりになることの意味でもありません。素直とは邪念がないこころの持ち主のことです。