理(ことわり)の書(その2)

第一章 現世(うつしよ)と常世(とこよ)

現世とはこの世のことです。いま現在われわれが生きている世界のことを言います。
常世とはあの世と言われる世界で天国や地獄などと呼ばれているこの世からみた想像の世界です。

この世に生まれてきているわれわれは当然のこと、この世が中心であると考えています。それでもわたしたちは死んだらどうなるのかという疑問はこれまでも様々に考えられてきました。

それでは少し視点を変えてみましょう。われわれが想像をしている常世こそがすべての中心世界であればどうなるのかを意識をしてみてください。以前にも天動説や地動説、そして地球平面説などが考えられていましたがいまはどうでしょうか。

この考え方がこの理(ことわり)の書のはじまりです。

わたしたちの身体には魂(こころ)が宿っていて、この身体の寿命が尽きると魂(こころ)は常世に戻ります。その時に常世が本来の中心であることを知るのです。

常世には様々な精神世界が存在しているようですがここでは一つにまとめて常世としています。そして「魂」を「こころ」と呼び「この世・あの世」を「現世・常世」としています。

ひとことで常世が中心と言われても見たこともない精神世界です。なかなか難しいかもしれません。

それでは精神世界とはなにかを考えてみてください。身近に感じられることでは、われわれは夢を見ます。この夢が精神世界です。また考えごとをしている時にいろいろな言葉のイメージが浮かびます。それが精神世界です。ちなみに精神とは「純粋なこころ」を意味します。こころとは神さまのことです。

そして実はこの現世自体もひとが想像をして創られている精神世界であるとも言えるのです。そして常世からみたらこの現世も想像の世界になるのです。

それでは常世が中心であるならばこの現世とは何でしょうか。
これより紐解いてゆきましょう。

理(ことわり)の書(その1)

まえがき

この「理(ことわり)の書」は以前から書き留めていた言葉を2019年4月より始めたブログに掲載してきたことをまとめたものです。また同じ頃に始めたインスタでお伝えしてきた語録を含めてそれぞれの意味について事例をもとに、前後の脈絡を追加してなるべくわかりやすくしたものです。

インスタでは言葉の重みを少しでもみなさまに信じてもらうために龍神さまが雲になっては現れた写真などを一年間、毎日投稿をしてきました。自然に向き合い何かを感じてふと空を見上げる度に龍神さまから数々のサインを頂き、そのサインを自分なりに理解しては書き溜めたものです。龍神さまがわたしを通してみなさまに伝える言霊として受け取ってくだされば何よりうれしく思います。

この現世が何であるかを知るとあなたの抱える「悩み」は生きる「目的」に代わります。「こんな考えかたもあるのか」でも構いません。みなさまの生きる様に一節でも多くお役にたてればとの思いで書き綴っています。

つい先日にあともう少しでこの書が完成するときにふと違う自分の立場で読み返してみました。

そのときに感じたことは、人生でひと通りの経験をしてきた方ならこの書の半分くらいはなんとなくでも言わんとしていることがわかるでしょう。でもこの分野が初めての方はまったくわからないかもしれません。

さらに若い方であれば、もっとわからないかもしれません。この書よりも、いまはまだ夢中になれることがあるからそれに突き進みたいとするならそれでも構いません。むしろそちらの方が大切です。10年後にまた読み起こしてみるのも良いでしょう。

わたしがこの現世で長きにわたり費やした時間も常世であれば瞬き(まばたき)ひとつです。見かたを変えればそんなものです。またすでに10代で道を開花しているひともいます。生きる様とは時間ではありません。その身が滅ぶまでに気づけば良いのです。

それはあなたがこれまでに「ひと助け」をしたかどうかです。このひと助けとはさまざまにあります。あなたらしく、あなたにしかできない、あなただからできる強みを活かしてのひと助けのことです。これは助けた人数ではありません。大切なことはどれだけひとを喜ばせることができたか、どれだけ相手がこころから幸せであると感じてもらうことができたかどうか、ただそれだけなのです。そして更にはあなたを守る神さまをもぜひ喜ばせてくださればとの思いです。

いま思えばこの理(ことわり)の書、それだけを伝えたかっただけなのかもしれません・・・

それでは明日からの本編をご覧ください。そしてあとがきでまたお会いしましょう。



~ 理 (ことわり) の書 ~
まえがき
目 次
第一章 現世と常世
第二章 脳とこころ
第三章 因果の原因
第四章 因果のことわり
第五章 感情の世界
第六章 こころを成長させる方法とは
第七章 ひと助け(ひとの役割)
第八章 こころのあり様(神さまのお役目)
第九章 最後に・・・
あとがき