素直であること~良い因果の編
第七章 因果の気づき
どうしたら因果に気づくことができるのでしょうか・・・
本来、ひとの感情である欲を自制させるのがこころの役割です。そして感情が優先して自制心を失った行動が因果となるのです。自制心を失った行動とはひとのこころを傷つける行動のことを言います
因果は誰にでも起きうることであるのです。無意識に相手のこころを傷つけることさえあるのです。そして因果とは言葉のとおりで原因があっての結果であるということです。因果応報という言葉はご存知のことと思います
因果応報とはひとは善い行いをすれば善い報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということです。そして生きている限り因果とともにあり続けるということです
「悪い報い」があるとは具体的には現在・過去に自制心を失ってひとのこころを傷つけることをしたひとは、今度は同じ出来事が身に降りかかりこころを傷つけられるのです
そうして自らの因果に気づくまで続くのです。そのことを悔い改めて、同じことをしなくなるまで何度も続くのです
このことに気が付かないひとは「目には目を~」としてさらにまた新たな因果をつくり出して因果の連鎖をさせてゆくのです。冷静に考えればわかることなのですが感情に操られたこころはそのことに気が付かないのです。もっと別の言い方をすれば、その悪い感情は気づかせないようにしているのです
欲によってひとの感情を支配してこころを操ることなど簡単にできるのです。そのほうがひとは楽だから・・・だからと言って「欲」を無くせとしているのではありません。「生きるものを助ける」、「ひとのために・・・」とした善い行いが当たり前であると理解してください
それに因果とは、ひとのこころを傷つける行為が原因です。自身だけのほどほどにとした「欲」であれば何ら問題はありません。ひとの感情が消えてなくなることはありませんし、、ひとである以上は、「欲」も少なくすることはできますが無くすことはできません
感情も「欲」も、ひとであるからこその意識です。だからこそひとであるがために常に自制心をもった考えと行動が必要であるということです