あるべき姿~感謝の気持ちの編
第八章 育てる
これまでこころの成長における行動として大切なことは、感謝をすること、感謝をされること、ひと助けをすることと伝えてきましたが、その次にわれわれができることは、ひとを育てることです
「教え」とは「学び」であるのです。その連鎖をひとからひとへとつないでゆかなければならないということです
ひとが生きることは、ひとに感謝をして、ひとから感謝をされて、ひと助けをすること・・・助けるとはひとだけではありません。すべての生命(いのち)をも、助けることをして、連作をさせてゆくことです
ここでみなさまに気づいて頂きたいことは、ひと(こころ)は自身のためにあらず、ほかのひとたちのために、すべての生命(いのち)のためにあなたは存在しているということです
ひとが生きる理由とは「こころの成長」であると伝えていますが、こころの成長の本質とはひとのために、すべての生命(いのち)を助けると云うことであるのです。その基本となるべき行いが「感謝の気持ち」であるということです
ひとだけでなく、すべての生命(いのち)のためにも感謝の気持ちを伝え、感謝される行動をするということです。それはだれかのために・・・とは自分のために・・・となることなのです。それがこころの成長であるということです
ひと以外の生命(いのち)たちは、ただ本能のままに、生きる理由として「助ける」という行いを実践しています。ひともまた自然のままにそうあるべきであるのです
地獄の世界であり強欲に支配されているこの世は変わらなければなりません。そして変わるのはわれわれひとなのです。そのことがわからないままであるから、強制的に天変地異なのか、大きな争いによって、この世はいったんリセットさせなければひとはわからないのです
そのようにしてこれまでなんども繰り返してきているのです。われわれが失ってしまった大切な気持ちである感謝の気持ちをいま一度こころに刻み、良い因果の世界を取り戻さなければならないということです