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- こころの成長~ものの考えかたの編
第三章 こころの記憶~その2
純粋なこどもの世界のことはおとなにはわかりません。それはおとなの考えで理解をしようとするからです。こどもの世界のこと・・・おとなはこどもの話からしかわかりませんが、こどもは抽象的なことしか話さずに当の本人の意思さえもあまり言わないため本当は自分がどうしたかったのかがわからないのです。そしてこどももまたその答えがわからないから当事者なのに他人事のようにその情景の話をすることしかできないのです
こうしておとなはそのことに気が付かないままに・・・こどもは答えがわからないままに毎回、中途半端に続くのです。基本的にこどもは先に身体を動かします。「~したい」が先にあるのです。おとなはこどものそういった行動を忘れてしまい、結局おとなはあれこれ考えてはなにもせずにこどもが欲する答えとは違うものとなっているのです
ただこどもの行動や思考がよくわからなくとも、どんなことがあってもおとなはこどもを信じてあげてください。それが正しいのか嘘なのかどちらでも構いません。ただ信じてあげることでこどもは安心するのです。おとなはこどもに対して信じてあげることが役割なのです
家族の会話はこどもがおとなに合わせているだけです。でもおとながこどものふりをすればこどもにとてもばかにされます。おとなはいつの間にかこどもの世界のことをおとなの世界に照らし合わせて考えてしまうのです
わたしが小学校4年生のときにクラスの仲間内で一日ずつ順番にその日だけ誰も口をきいてはくれないというゲームがありました。ただそれが、たとえゲームとわかっていても怖くもあり、淋しい思いをした記憶があります。ある意味でこどもがすることは残酷なものです
おとなは成長の過程でこどもの世界を経験してきているのに、おとなはいろいろなことに囚われてこどもの気持ちを見失っているのです。そしてこどもが親やおとなとの会話が少ないほどに危険信号であるのです。こどもとはいつも笑顔になるほどの話題で会話をすることがとても大切なのです
こころの成長とはおとなの世界だけを知ることだけがすべてではありません。本来はこどもの世界こそが純粋で良い因果に触れている時間が長いのです。いま一度に思い出してみてはどうでしょうか
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