一生涯の編 (その9)

神さまはいない~一生涯の編

第八章 有限

「あなたは何のために生きているのでしょうか」

この問いにあなたはすぐに答えられるでしょうか

言葉を行動にして知らしめることができるのはひとだけです。それを何故あなたはしないのでしょうか。われわれは結局、欲にまみれた言葉ばかりの行動をしているのです。そして困ったときだけの都合の良い神頼み。全部見透かされています。みなさまはどのように考えているでしょうか

ひとは死の間際では偽りのない言葉を残します。そして死するひとは生前の後悔を語るひとがほとんどです。でも「志」あるかたは「わたしは幸せでしたよ」と答えるのです

「志」の世界とはあなたが一番に心地よい世界なのです。他と比較をすることがないため悩みなどの感情の問題がほとんどありません。そして他の志を尊重し互いに認め合うことで更なるひととして成長をすることができるのです。認め合うとは互いの至らないことを補い合うことでひと雫の波紋が更に拡がり気づきを与えることができるからです

「志」の行動は時間の長さではありません。あなたの「志」が相手にどれだけ伝わったかの人数でもありません。どれだけあなたが成長をすることができたかなのです

あなたが寿命尽きるまでに自分の「志」に気づき尽くしてゆくのです。それがあなたの生きる様でありひと助けへとつながるのです

有限であるあなたの人生。あなたが生きる理由とはただ歳を重ねることではありません。あなたが寿命尽きるまでに「志」に気づきそのための行動をすることができたかどうか、ただそれだけなのです

そして「志」に尽くしたものが死するときは自らも笑顔で満ち溢れています。それがどんなに楽しそうな笑顔であることか。きっと次の世でも楽しくしようとして考えているからです

「志」は必至に追いかけてゆかなければなりません。決して追いつくことはできませんがすぐ傍にまでは辿り着けます。その時はきっと寿命尽きるときなのでしょう。でもそれはあなたが追いついたのではなく「志」のほうがあなたに近づいてくれたのです

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