一生涯の編 (その7)

神さまはいない~一生涯の編

第六章 正解

この身体が特別であることに気付いているでしょうか。その特別という感覚も本来は当たり前のことであることにわれわれは気がつかなけれなならないのです。そしてひとはこのことを生涯かけて知ろうとするのです

この身体はどれくらいのつながりを経ていまがあるのでしょうか。どれほどの困難を越えていまがあるのでしょうか。その意識に触れることがどれほどに価値のあるものかきづいているのでしょうか。その途方もない時間と比べていまあなたのたった80年程度の人生はどれほどのものでしょうか。でも逆にたった80年程度の時間でこれまでの困難に満ちた生命の進化を感じることができるのです

ひとが考えることすべては実現可能であるということです。未知のことを思考できることなど基本的にできませんが一歩一歩進むことによって未知が既知へとつながってゆくのです

ひとが空を飛ぶという感覚は進化の過程で鳥の意識を取り込んでいることによるものです

この感覚や意識はひとそれぞれにあるのですが教えてもらって理解できるものではありません。自らが意識をして気づくものです。その過程においてはひとそれぞれがそれぞれの不条理を経験し、慟哭を体験して「志」を貫いてゆきます。その中でひとは生命という考えられる思考に基づいた深い意識に気づいてゆくのです

ひとが就寝中に見る夢いという意識はまさにそのことを物語っているのです。「神さまはいない」というこの命題にあっても、都合よく「神さま」という言葉を使わなくても、生命の進化においてひとがこれまでの困難を乗り越えてきた事実は絶対に変わりはありません

ここまでくると必ずひとつの疑問が浮かんで来るものです。それは「たとえそのことにきづいたとしてもそれが何なのでしょうか」ということです

あなた自身の正解を考えることは気づきにつながることであり

あなたの役割である「志」が見つかってゆくということです

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