己が自身の編 (その9)

神さまはいない~己が自身の編

第八章 託されたもの

鏡に映るあなたの目の前にいるひとはこの先のあなたの姿であり、あなたの後ろにいるのはあなたのためにこの身体を何千年もの間をつないできた「志」たちです

過去からのつながりを大切にしてあなたはさらに成長しなければなりません。われわれのこの身体は過去のすべてを背負ってきているのです。そしてみなさまの「志」をさらにつないでゆくのがわれわれの役割なのです

われわれが生きることにおいてしてはならないこととはひとの信頼を裏切ること、そして精神的にも肉体的にもひとだけでなくもっと多くの生命(いきもの)を意味もなく傷つけることがなによりの罪なのです

この世はいつから自分を裏切ることがこんなにも簡単にできるようになってしまったのでしょうか。そしていつからひとを信頼することがどうしてこんなにも難しくなってしまったのでしょうか

寂しい姿や悲しい声を聞くために役割に尽くしているのではありません。ひとのために、ひとの笑顔のために、たくさんの生命の元気な声聞くために「志」の意識を貫いているのです

「志」は見返りを求めるものではありません。もっと嬉しそうな笑顔をみたいから、生命の元気な声をもっと聞きたいから「志」に尽くしているのです。われわれの時間には限りがあるのです。それでも時間が足りないのなら無理をせずとも次の世代に引き継げばよいのです

そうしてこれまでつながってきているのです。これまでそうしたくてもできないひとがたくさんいるのです。そのひとたちの悔しい思いを感じたことがあるでしょうか。自分の最も大切な「志」をひとに託さなければならいとしたその悔しい思いがどんなにつらいものでしょうか

でももっと先を見て時間がなくできない自分よりもできるひとに「志」を託さなければならないのです。そして「志」なかばでできなかったひとの悔しさをも背負ってできるひとにその想いを託すのです

なんのためにあなたはいまそこにいるのでしょうか。なんのためにあなたは生まれてきたのでしょうか。一度でもあなたの存在価値がなにかを考えたことがあるのでしょうか。欲に満ちた世界に浸るのではなくいまこの現実を見てください、感じてください、考えてください

以前にも伝えましたがひとがどうとか、こうしなければいけないとか、そんなことが問題ではありません。結局、あなたはどうしたいのですか、ただそれだけです

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