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- 神さまはいない~不条理の編
第六章 いまからでも
不条理と感じることの経験の数々はひとの成長の結果でもあります。不条理だと感じないことが多いほどあなたはひととして成長しているということです。不条理とは不平・不満のようなものです。不条理と感じることは強欲から生まれる感情のことです。その感情を抑えきれるかどうかなのです。
例えば会社員で同じ条件なのにあいつのほうが給料は高いなんて納得のゆかないなんてことよくあります。そう思えば思うほどに似たようなことがあなたに何度も起きるものです。不条理とは結果であって原因であるあなたのそのような考えかたを変えない限り何度も起きるということです。
前述のように給料の差について運も実力の内というひとがいますが、その給料の差は運なのでしょうか。偶然なのでしょうか。でも大切なことは感情に振り回されないということです。
ひとがどうだとか、相手がどうだとかは関係ありません。もし相手のことを軸に考えるのならばその相手はあなたよりもたくさんの努力をしてきたということです。他人とのバックグラウンドがすべて同じであることなどはありません。
自分軸でばかり考えるあなたの問題であるということのです。でもそれはあなたが人として成長するための機会であることに気がついてください。
「こんなの納得ゆかない」、「どう考えてもおかしな話だ」というあなたの感情こそがそもそも不条理であることに気付いてください。不条理に気づくということは不条理を受け入れてくださいということです。
受け入れるということは卑屈に考えるあなた自身の考えかたの間違いに気づくということです。あなたが成長するために起きている出来事であるのです。このようにして原因を変えれば結果もかならず変わります。
後悔をしても、過去を思い出しても何も変わりません。変えることができるのはいまこの時だけです。いまを変えるために過去のあなたの後悔があるのです。あなたの過去はそれでよかったのです。やり直しは何度もできます。いますることが大切なのです。
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