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- 神さまはいない~不条理の編
第二章 道理
あの時にこうしておけば良かったと思うことは誰でも経験をします。これは結果として失敗したときに感じる後悔です。そして完璧なひとはいません。失敗をするからひとの成長があるのです。
「後悔先に立たず」、「失敗は成功のもと」などは昔からよく使われる言葉です。後悔しないための失敗であり、成功するための失敗です。
絶望とは小さな問題(悩み)がいくつも組み合わされて絶望となります。もとの小さな問題をそのままにしているから気づいたときには大きくなっているのです。だからこそ大きな問題ほど小さく分けてひとつひとつを解決しなければなりません。これは小さな成功の積み重ねが大きな成功となることとまったく同じです。
この小さな問題とは間違った考えかたによるものがほとんどです。小さな問題であるがゆえになかなか気づかないものです。この間違えた考えかたとはひとを困らせるような考えかたのことです。われわれは常にひとと接した生きかたをします。
たとえささいなことでも相手に不快感を与えるたり困らせることはあなたの評価を下げることであり、それは行動の結果となって現れて小さな問題が付きまといます。ひとに対して思いやりのない態度や行動は必ず自分に返ってきます。それは仕事でもプライベートでも同じであり、これらはひとが生きることの道理というものです。
この道理に気づかないひとたちはこれを不条理だとしてなぜうまくゆかないのだろうと嘆くのです。
この不条理の意味は大分変ってきています。この書の「まえがき」では不条理の本来の意味を伝えていますが、いま不条理と言われる言葉の使い方は上記のようにただの自分の思い通りにならないことの我の強さを現したものを不条理と表現しているのです。
不条理とはあなたが原因を理解して受け入れることで初めて不条理であるのです。あなたにとって不都合なこと、受け入れないことは不条理ではなくあなたがただ我を通したいだけのただのわがままなだけということです
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