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- 第六章 大切な「身体」の役割
現世で因果を消すことができるが、常世では因果を消すことはできません
現世で感情は消すことはできないが、常世では感情を消すことはできます
この違いは「身体」が在るか無いかです。そして身体があって相手がいるかいないかの違いでもあります。だからこそ因果も感情も本来は現世に在り、ひとに在るものなのです。そして現世・常世・因果・感情に関わりをもつのは「こころ」です。
この理由についてもう少しお伝えすると現世では因果を創り出す原因はひとの感情であり、それは相手があっての妬み、憎しみ、恨み、強欲など他のひとと比較をした感情です。この身体があっての因果であり、この身体なくして因果はないのです。
常世とは意識だけの世界です。常世での感情がイメージであれば簡単に消すことができるとも思えますが、何故できないのかというと現世でひとであるときに自分で創った因果です。なかなか気がつかないものです。
自分が現世で因果に気づかない限り、自分で消すことはできませんし、自分で因果に気づいてこそ初めてこころ改めて自分の因果を消すことができるのです。因果を創り出すのは感情であり、感情はひとにしかないものです。厳密にいうと生き物すべてに感情はありますが欲がないので因果とならないだけです。ひと以外にある生き物の感情とは「役割」を意味するのです。話がそれましたが、ひとの感情とは意識と同化してしまっているため感情だけを消すことが困難になるのです。いわゆる現世では「こころと感情と身体」が一体となっているからです。
それゆえ同じ条件にある現世でしか因果を消すことができないのです。それがこの現世と常世の違いであり仕組みなのです。また他人の因果を背負わない、背負うことはできないとはこうした「原因があっての結果」によりひとそれぞれにこころのあり様が違うものだからです。そして常世では因果に気づいても一度では消すことができないからこそ転生を繰り返すのです。
現世は唯一あなたの思いのままにできる世界なのです。いま生きているあなたの世界とはどんな世界(人生)でしょうか。
現世で因果を創り出すことはできても常世で因果を創り出すことができません
現世で感情を創り出すことはできても常世で感情を創り出すことはできません
これらも現世・常世に共通して言えることは「身体」があるかないかの違いです。
それは因果を創り出す原因となる感情が欲に変わる相手がいるかいないかの違いと言ってもよいでしょう。因果を創る原因は感情ですがその感情はひとと比較をするからこそ生まれるのです。
以前にもお伝えしましたがだからこの身体はこころを成長させるためのどうしても必要な器なのです。
このように現世では現世の役割があり常世には常世の役割があるのです。それでもすべてに共通しているのはこころの成長にほかなりません。
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