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- 第五章 常世と現世の関係
こころはなぜ常世から現世へと転生するときに過去世の記憶が消されてしまうのでしょうか。それは常世の役割である感情を消して「無」になることと同じようなことでもあります。
また転生をした時に以前の記憶が残ったままであれば現世に転生をしても更に欲深くなり因果に気づき消すことなど到底できないからです。そもそもはこころの成長が目的です。そしてみなが平等でなければならないのです。
そして現世での役割である因果を消すとは絶対に同じことの繰り返しをしてはならないと言う意思の強さで成すことができるのです。そのためにも因果に気づき理解をしてそのことをこころに刻むのです。そのためには平等に一旦リセットをして何度もやり直しをするのです。
当然に神さまはその先にある答えを教えてはくれません。そのためには自らの因果の罪を自身で気づき、自らで因果を消してゆかなければならないのです。現世からこの身体が滅び常世に移った時には自らを反省し因果について気づき理解をすることはできますが、それはあくまでも現世で因果を消すための常世での気づきでしかありません。「次こそは現世に転生して因果を消す」という強い意思をもって記憶のすべてを消して転生するのです。ただそれでも大半は現世での欲に溺れてしまいその因果に気づかないものです。
何度も転生をするのは現世で因果を消すことがそれほどに難しいからなのです。
そしてこころがもっとも成長するために(因果を消すために)それぞれのこころのあり様次第で適切な環境に合わせて身体に宿り生まれてくるのです。
簡単に因果に気づき消すことができるのであれば転生など必要ありません。確かに常世から転生するときに記憶は消されますが厳密にはこころの潜在意識の中にはその記憶は残されています。ただほとんどのひとが現世では気づかないだけです。稀に退行催眠や潜在意識に触れて気づくひとはいるようですが・・・
現世ではこの身体が在るからこそ、相手と比較をしての欲望の感情によって因果を創ります。また一方ではここを成長させるためにこの因果を消そうとしていることを試練と課しているのです。
そして常世では因果に気づかずに現世で消すことができなかった「こころ」はひたすら気づくまで苦難にさらされるのです。
このようにしてこころを成長させるために現世も常世も不条理な世界であることを知るのです。「こころの成長」というその目的さえわかっていれば何が大切であるかを理解することができるのです。
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