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- 第三章 因果の苦悩
自らに何か感情的にとても嫌なことが起きた時にそれを因果として解釈をして理解することが大切です。必ず原因があっての結果なのです。決して感情に身を任せないでください。
例えば仕事などでミスをして注意をされたり、指摘されることは、それ自体の「ミス」、「注意」、「指摘」は因果ではありません。この場合でのあなたの因果とはミスをして相手に言われたことで生まれる自らの感情のことを指しているのです。それは「ミス」したことを他人のせいにする、「注意」されたことに腹を立てる、「指摘」されたことに対してわたしは悪くないとして聞き入れないなどと生じる感情のことを言うのです。
嫌な思いとは自分を正当化して相手を否定しようとするから嫌な思いが増していくのです。自分のミスは素直に反省して、次にミスをしないようにすれば良いだけです。そして自身の我を抑え込めばよいのです。このようにして因果を消すことができるのです。そして神さまはあなたを試しているのです。このひとはどのような反応をするのかと・・・
何度も言いますが因果とは相手が問題なのではありません。嫌なことがあった時に生じるあなたの感情が、あなたの我の強さが問題なのです。そのことを冷静に理解してください。
嫌な思いをするのであれば自分を変えて次にまたミスを起こさないようにすればよいだけです。それを自分は悪くないとしてひとのせいにするからいつまでも同じことを繰り返すのです。
因果を消してゆくことを「我慢」や「苦痛」と感じてはいけません。しかしこれを繰り返してゆくと、ある時になぜここまで自分を抑えなければならないのか、自分らしさがなくなってゆくのではないかと思うようになるのです。どれだけ我慢をすればよいのかと虚しさを感じるのです。そして本当にこれで良いのかと不安になるのです。
でもこのように不安な思いとなるのは、やはりこころのどこかで自分は悪くないと思っているからなのです。だからこの因果を消そうとすることを「我慢」や「苦痛」と感じてしまうのです。素直になることが肝要です。
このように感じてしまうことを断ち切るのが意志の強さなのですが、これを一歩間違えてしまうと我の強さとなってしまうのです。間違えてはいけないのが我の強さは感情ですが意志の強さは行動です。この不安に思う感情を行動で消し去るのです。上記の例えで言うと、それは「この次にミスをしないようにすること」です。
嫌な思いをする自らの感情に対して志をもって消し去るのです。志ある行動をすれば笑顔になれます。楽しくなれるはずです。もしあなたに志がまだ見つからないのであれば、ひとからありがとうと言われることをしてください。またはあなたの長所とする行動でひとに親切にしてください。
言葉で伝えるほど簡単ではないことは百も承知です。わたし自身もこの繰り返しです。それでもわれわれはやらなければならないのです。つらくなったら何度も読み返してください。常にこころとの葛藤です。もちろん長所があれば短所があります。でも神さまはあなたに完璧を求めているのではありません。長所を伸ばしてもらえればそれでよいのです。長所はあなた自身が楽しくなることのはずです。この長所は神さまがあなたに与えてくれたものです。あなたらしさを示してくれればそれでよいのです。そうしてあなたの役割が見つかってゆくのです。
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