「自在の書」(その5)

第一章  こころの葛藤 

#4
自らの問いとは何ですか

⇒すべては因果に関することです。身の回りに起きることもそうですが、時事関連の情報などもそうです。例えば何故、無差別殺人が起きるのか、何故あんなに良い人があのような事件を起こすのかなど、この現世は矛盾、不条理の世界です。そのためにも因果を理解しなければならないのです。大体の場合、不条理や矛盾とは己の我によるものです。分相応に理解をしなければただの傲慢になります。

例えば100人の困っているひとと、ひとりの困っているひとがいます。
あなたはどちらを助けますか?と、脳からの問いかけに対してこころはひとりのひとを助ける、と答えます。もちろん数の大切さはわかりますが、わたしには100人のひとを助けるチカラはありませんし、いまはひとりのひとを助けることさえできるかどうかです。このように自らを見つめて、いま自分ができることをしてください。

それぞれに役割があります。傲慢であればあるほどに自分は特別と言わんばかりに、神さまのチカラがあるから大丈夫などといろいろな理由付けをして100人を助けると言うのです。それならば1000人のひと、万人のひとを助けてもらいましょう。でもそれよりももっと大切なことは、ひとりがひとりを助け、その結果として100人が100人を助けた方がどれだけ価値があることでしょうか。そのように努力をすることがわれわれには必要なのです。

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