「自在の書」(その1)

中央に右手に錫杖を持ち念ずる修験者、その奥に口と目を見開く不動明王様、修験者の頭上に龍神さま
まえがき

この書は「理(ことわり)の書」よりも、もう少し因果について人間らしく泥臭い内容となっています。常世のお話をする前にまだ現世の何たるかをお知らせできればとの思いで書き綴りました。

そしてこのタイトルにある「自在」とは「意志のある」という意味です。それは「自分らしさ」にも通じる言葉であり、ものの見かた、考えかた、感じかたはひとそれぞれにあるものとしています。

ただ「自分らしさ」とは、簡単には見つかるものではありません。ましてや「意志」や「こころざし」など、そんなに簡単には決められるものでもありません。ではどうすればよいのでしょうか。

例えばあなたの好きなことは何でしょうか、興味が惹かれることや、夢中になれるのはどんなことでしょうか。ここからヒントなどを見出してみることもひとつです。または神道から入っても、仏教から入っても、西洋の数ある偉人たちの考え方を参考にするのもよいでしょう。

わたくしごとですが20代の頃にひとの薦めでアルベルト・カミュの「シーシュポスの神話」を読みましたが、その時は何度読んでもわかりませんでした。ただ30年後のいま、不条理という言葉の意味をやっと解りかけているのです。数ある哲学書があるにも関わらず何故かその分野ではこの本のしか読んでおりませんでした。これもつながりなのでしょうか。

もちろんあなたが共感・共鳴するひとの考えかたから入ってもよいです。一番大切なのはあなたが楽しくなるような考えかたです。あなたの身の回りにそれは必ずあります。あなたが気づかないだけなのです。

常にそのことを意識してみてください。その意識さえしっかりと持っていればあとはあなたを守る神さまが自然とあなたに合わせて導いてくれます。あなたが楽しくなる考え方です。これを忘れないでください。あなたの「信念」や「こころざし」が見つかるためのお役に立てればとの思いです。

この後に続く本文に記載をされていることは現世だけでなく常世にも通じる「意志」、「こころざし」が大切であることも綴っています。何度も伝えていますが手段・方法は違えども辿り着く場所はみな同じです。

これより先、特に「こころの葛藤」は長い文章もあれば短編で終わるものもあります。約一か月にわたり記載をしてゆきますのでご覧ください。


~目 次~

まえがき

第一章  こころの葛藤

第二章  身体の衰え

第三章  因果の苦悩

第四章 因果の本質

第五章 意志と因果

あとがき

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