コンテンツへスキップ
- 第七章 ひと助け(ひとの役割とは)
「ひとの役割とは」
この身体は遥か以前よりつながり今日まで守り抜いてくれていることに対して、ご先祖さまや産んでくれた母親に感謝をしなければなりません。それだけにこの身体はとても価値があるものなのです。
そしてこころもまた身体と同じようにいろいろなものを礎にして成り立っています。こころが宿る身体、守ってくれる神さま、あなたに因果を教えてくれるひとたち、神さまの分け御霊であることなど・・・その方たちに対して恩返しをしなければなりません。その恩返しとはひと助けのことです。
こころが成長をすると次に何をすべきかということに気づき、それがひと助けであることを知るのです。こころを成長させて神性なるこころを取り戻すことで、本来は神さまの領域である「ひと助け」をするのです。これが神さまへの恩返しの意味を含めた行いとなります。この役割を実施するための方法・手段は様々です。みなさんの特性に合わせて行ってゆけばよいのです。もちろんこのひと助けを無意識のうちに行っている方々もいらっしゃいますがそれはすでに前世でこころを成長させてきている方たちでやり残したことを現世で行っているのです。
例えば運動などスポーツを通してのアスリート達、絵画、彫刻など芸術家、踊りや歌のアーティストたちもまた創作物をもってひとに感動を伝えています。ひとに感動を与えることで一歩を踏み出す勇気を伝えているのです。表現方法は違うだけでみな同じです。当人たちは好きなことをしているだけなのかもしれませんが無意識のうちに役割を果たそうとしているのです。
そしてわれわれもまた目立たなくてもそれぞれに役割があります。上記のようにメディアで知られるひとたちは一様に並外れた努力をしてきている方たちなのです。たとえ天性の才能と呼ばれる方たちもこの世ではそれほど努力をせずとも前世で相応の努力をした結果がいまこの世で花を咲かせているのです。それはこころの成長を意識していなくても、たとえ気づいてなくともひたすらに努力を続けてきた結果がこころの成長につながっているだけなのです。
こうして因果を乗り越えて行く中で、こころの成長に合わせて脳で考えることも変わってゆきます。そして神さまがあなたに合ったひと助けをするためのさまざまな方法・手段の道を示してくれるようになるのです。
神さまが導いてくれるサインはひとそれぞれです。ヒントなることが映像でテレビから映し出される、道を歩いている時に活字の言葉・写真の広告や本が目に入る、あなたに関わる誰かから伝えられるなど五感を使ってさまざまにサインを伝えてくれるのです。ほんの一握りの方は別として直接に神さまからの声を聴くことはありません。あくまでもこころを成長させることを目的としてヒントとなるサインが五感を通して伝えてくれているのです。これはだれにでもあることです。
われわれそれぞれに守ってくれている神さまは常にそうしたサインを送り続けているのにわれわれが気つかないだけです。だから神さまには一方的な願い事をするのではなくいつも守ってくれていることへの感謝の気持ちを伝えて、お互いの意思が伝わるようにするのです。ありがとうと伝えればそのお返しを必ずしてくれます。その繰り返しが神さまとの会話です。
自然の流れに身を委ねてください。信号が黄色であれば無理をしないでください。電車に乗り遅れそうなら一本遅らせてください。直観もまた神の領域です。自然に身を委ねる中でひらめく感覚です。自然の意識に目を向けて自分も相手も喜ぶことをしてみてください。
こうしてこころを成長(因果を乗り越える)させると悩みという感覚がなくなります。悩みとは「あなたのこころを惑わすのは他人ではなく自らのこころである」ということです。この悩みがないというのはこころが成長していることで脳の判断も固定概念から解放されることを意味します。したがって脳の考え方が変わるというものです。これまでの悩みとは固定概念に囚われて柔軟な考えができませんでした。その結果で悩みに対してひとつかふたつの答えしか見つからずに考えが束縛をされてしまうのです。
悩みという感覚がなくなることで様々な事象に対してこれまでは困った、どうしようと考えていたものが、代わりにどうしたらよいかと、考えに余裕が生まれます。通常では脳の固定概念と経験値が判断をするのですが自然を受け入れることで思考が広がり選択肢が複数になれば、それが初めての事象であっても困るということにはなりません。多様な考え方ができるようになることはひとの考えを受け入れること、様々な事象を受け入れているということです。
悩みとは答えが見つからないから悩みとなるのです。でも何事も受け入れてこころを成長させると選択肢が何通りも思い浮かび、その中からどれを選ぼうかと考えられるようになるのです。
これは悩みというものとは違います。答えが見つからない悩みとは感情に負荷がかかるものですが答えがいくつもありどれを選ぶのが一番良いかという考えは悩みではなく楽しみとなるのです。こうして悩みがなくなることでその悩む時間をひと助けのために考える時間として充てられるようになるのです。
ひと助けには金銭的援助もありますがその先にあるのは精神的な援助です。もちろん金銭に余裕があるのであればそれも大切です。でもひとを助ける方法は様々にあり、お金は尽きればそれで終わりです。それに比べ精神的援助は尽きることなく更にはひとからひとへとつながり相乗効果を生み出すことができるのです。辿り着く場所は同じでも方法・手段は様々なのです。あなたが得意とする強みを活かしてひと助けをする方法を探してみてください。
ひと助けをして相手からありがとうと言われればまた次に何かしてあげたくなります。それは神さまとて同じです。だから神さまには感謝の気持ちを伝えてあげるのです。
だからこそひと助けとは感謝の気持ちを伝えることから始まるのです。ありがとうと言ってもらえるひとになること。そしてありがとうと言ってもらえる行為がひと助けとなるのです。
ひとを助ける行いとして大切なことは自分ありきで考えないことです。常に相手のことを想うことです。それがこころの成長にもつながるのです。因果を消すことができる謙虚な姿勢ができれば問題なくこのひと助けができるようになります。
・ひと(神さま)のためにとして考える
・ひと(神さま)が喜ぶことを考える
・ひと(神さま)が幸せになることを考える
このように考えてみてください。
ただし注意することは決して自分が犠牲になってはいけません。あなたの犠牲によって成り立つひと助けは絶対にありません。一緒に喜び、一緒に幸せになることが大切なのです。
「ひと助けとは互いに協力をして助け合うことで生まれる笑顔で人々を幸せにすること」です。この思いはあなたを守る神さまに対しても同じです。
error: Content is protected !!