理(ことわり)の書(その7)

第六章 こころを成長させる方法

「因果を乗り越える」

こころの成長とはあなたの因果を消すことです。この因果を消す方法や・考え方はひとつではありません。ひとそれぞれのこころの成長に合わせた考え方の道があります。

ここで因果を消すひとつの例をお伝えします。
こころの成長(因果を消す)とは具体的には脳の考え方やあなたの性格を変えるものです。考え方や性格とはみなさまそれぞれの環境で生まれてから何十年もかけて積み重ねてきたもの。それを変えるとは言葉で言うほどそう簡単にはゆきません。それでもこころに強い意識を持ち続けることで脳の考えを改めることができるようになるのです。

自分の因果の知り方は、あなたの周りで起きている事であなたが嫌だと思うことを振り返ってみてください。実はそれがあなた自身の因果です。例えば会社で起きているあなたが嫌だと思う他人の行為は、あなた自身が家族や友人・知人のいずれかに対して同じことをしているということです。他人から受けたあなたが嫌だと思うことは、あなた自身が他のひとにしているのです。ただ本人は同じことをしている自覚はありません。そのために因果が繰り返されるのです。ただしいずれは気づきます。

もし自分の周りで嫌なことは何ひとつないと思うのであれば、その我の強さがあなたの因果です。あなたの我の強さはさらにもっと大きな我の強さをもったひとからの抑圧された行為を受けて気づかされるのです。

まずは目の前で起きている他人の嫌な行為が自らの因果であることに気づいてください。または自分の嫌いな部分を思い起こしてみてください。

余談ですが・・・
例えばあなたの我がよほど強く、自ら気づかないままに自分勝手なわがままな言葉を発して相手を困らせたり、または不快にさせる、ひとの悪口ばかりを言って相手をとても嫌な気分にさせていることを続けているとします。このあなたの因果について自分は良かれと脳に言い聞かせて正当化してやっているので本人は因果であることに気づいていません。また仮にひとから指摘されても認めることはないでしょう。ただし時間はかかってもある時に必ず気づく時、気づかされる時がかならずやってくるのです。因果を繰り返す中で自分で気づいてゆくものですがそれでも無理な場合は圧倒的に自分がかなわない状況に陥り強制的に気づかされるのです。それはあなたの因果でとても嫌な思いをしているひとの念があなたに災いを起こしたり、またはあなたを守る神さまがあなたに気づいてほしくてやむを得なく行動を起こすのです。例えば社会的な制裁であることや、事故や病気になることで気づかされるということです。

この現世は森羅万象においてすべてがつながっています。そして自由意志でさまざまに選択をすることができるのです。

それでは話を戻しましょう。
このように脳から生まれる感情の因果は相手のせいにするだけで簡単には考えを変えようとはしません。それでもいつかあなたの因果に気づくことができたならその時からこころと脳の葛藤がはじまります。あなたのこころが変わろうとする強い意識があれば、以前とは違いあなたの嫌な感情の行為を発する前にその思いを制御できるようになるのです。

その繰り返しを重ねてゆくことであなたを守る神さまはその変わろうとする意志の強さと行動を認めてくれてチカラを貸してくれるようになります。チカラを貸してくれるとは、あなたが気づかずとも変えようとするあなたの強い意志に対してもっと背中を押してくれるといったことです。あとからでもよいのでチカラを貸してくれる神さまには感謝の気持ちを必ず伝えてください。そうするとまたお返しをしてくれます。その繰り返しが神さまとの会話のはじまりです。

こうして実際に因果を改めようと試してみますが・・・
最初は脳の感情が優先して変えようとするここの意思を忘れてしまい「またやってしまった」と、あとで気づくことなどはよくあります。それでも改める強い気持ちがあればこんどはその状況が起きている時にこころの中で「またやっている」と気づかされるようになります。

これを繰り返すうちにその思いが身体に染みついてある時にその嫌な行動をする前に「もうしない」「もうやめよう」と意識をすることができるようになりあなたの行動、言動、態度が今までと変わるのです。

こうして因果は消えてゆきます。そしてあなたが変わることで、環境も少しずつ変わってゆくのです。この場合の変わるとは相手もまたあなたのように因果に気づいて変わるのであればよいのですが大体は何らかの理由であなたの目の前からいなくなると言ったものです。するともうこのような状況は起きなくなります。

逆に自分の因果に気づかずに被害者意識で常に相手が悪いとの考えを改めなければこの因果は永遠に続くということです。たとえその相手が嫌だからと言って環境を変えてもまた別の人があなたに同じことを繰り返すだけです。

自分の因果が何であるかを知るのは、素直なひとであればそれほど難しくありませんが我が強い人ほど言い訳をして逃げ回り常に誰かのせいにして自分の脳の考えを正当化しようとしているのでなかなか気がつきません。ただどんなひとにも必ず因果はあります。だからこの現世に今存在をしているのです。

自分の因果に気づけばあとは改めようとする意志の強さだけです。時間はかかるかもしれませんがあきらめなければ必ず変えることはできます。こうしてひとつひとつの因果を乗り越えてこころを成長させてゆくのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください