理(ことわり)の書(その2)

第一章 現世(うつしよ)と常世(とこよ)

現世とはこの世のことです。いま現在われわれが生きている世界のことを言います。
常世とはあの世と言われる世界で天国や地獄などと呼ばれているこの世からみた想像の世界です。

この世に生まれてきているわれわれは当然のこと、この世が中心であると考えています。それでもわたしたちは死んだらどうなるのかという疑問はこれまでも様々に考えられてきました。

それでは少し視点を変えてみましょう。われわれが想像をしている常世こそがすべての中心世界であればどうなるのかを意識をしてみてください。以前にも天動説や地動説、そして地球平面説などが考えられていましたがいまはどうでしょうか。

この考え方がこの理(ことわり)の書のはじまりです。

わたしたちの身体には魂(こころ)が宿っていて、この身体の寿命が尽きると魂(こころ)は常世に戻ります。その時に常世が本来の中心であることを知るのです。

常世には様々な精神世界が存在しているようですがここでは一つにまとめて常世としています。そして「魂」を「こころ」と呼び「この世・あの世」を「現世・常世」としています。

ひとことで常世が中心と言われても見たこともない精神世界です。なかなか難しいかもしれません。

それでは精神世界とはなにかを考えてみてください。身近に感じられることでは、われわれは夢を見ます。この夢が精神世界です。また考えごとをしている時にいろいろな言葉のイメージが浮かびます。それが精神世界です。ちなみに精神とは「純粋なこころ」を意味します。こころとは神さまのことです。

そして実はこの現世自体もひとが想像をして創られている精神世界であるとも言えるのです。そして常世からみたらこの現世も想像の世界になるのです。

それでは常世が中心であるならばこの現世とは何でしょうか。
これより紐解いてゆきましょう。

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